【アニメ感想】超訳百人一首 うた恋い。 #9 「少納言と行成 清少納言」

中学校のころに、お友達とオリジナルマンガ雑誌を勝手につくってて、まあ、子供のつくるものだから、
コピーして増刷するなんてなくって、原本１冊っきりだったんだけど、
その友達が、学校中に回してたらしく、生徒会とか、委員会とか行くと、見知らぬ先輩や、先生に
「読んだよ！　面白かったよ（お世辞）」と、不意に言われてどぎまぎしたな。
というのを思い出すよ、、、平安時代の回し読み文学。。。。。。（レベルが違うがな）

そんなこんなで、清少納言ちゃんと、藤原行成くん回。
前回のアダルティーな実方さんにくらべて、行成くんがかわゆらしくって、どうしようか。ってな回でございましたが。
私の好きな、原作の”実方が行成を「諾子に似て感性の鋭い子だ」と評した場面”がなかったので、
ああ、まあ、絶対なくちゃならないかといえばなくてもいいけど、あったほうが、実方さんの、寛容さがさらに強調されたかなとは思ったのでね。
あそこの冠を落とされた場面、「清少納言の大人っぽい元カレに、ほんのちょっとでも負けてたまるか！」みたいな描写が更に強調されたかな、って思うの。

 

あと、元輔パパンと、行成くんの台詞がオーバーラップするところがいいなあ。と思って。
、元輔パパンが冠を落とした話を重ねてみたり、台詞を重ねてみたり、
「あ、少納言、好意をもっているな」っていう描写がちりばめられていましたか。←疑問形？
なんか思春期の二人みたいでかーわーいー。

日本史の授業なら、
道隆の子、伊周が失脚し、道隆の弟、道長がとってかわりました。
伊周の妹の定子が微妙な立場になり、道長が娘、彰子の入内を画策します。
定子には清少納言、彰子には紫式部が仕え、王朝文化が花咲きます。
の、平安時代超クライマックス。
教科書なら先生が、試験に必ず出るからラインマーカーしなさい、な箇所ですね。
でも、伊周は本編では矢を射かけた描写しかでなかったですなー。
もう、出てくる人物名極力少なく抑えて、わかりやすくしようという苦肉の策なのでしょうね。。。

ところで、藤原行成といえば、歌人の家に生まれながら、歌ではなく書が国宝になって現在に伝わっているレベルの能書家で有名ですが。
そう言われると、俄然その手蹟が見たいところではありますが、そういえば私には字の良し悪しはさっぱりですよ。
見たところで「。。。へえ～」ってなるだけだ。。。
うっとこの京都府八幡市が誇る、日本三大八幡の一つ（徒然草の”仁和寺にある法師”で有名な）石清水八幡宮の、その一の鳥居の額、これを一条天皇の勅願で、行成くんが書いたんですって。
今かかっている額は、その後、1619年に松花堂昭乗が行成の筆跡の通りに書写したものなので、まんま、ではないんですが。

そういえば、ワタシ毎年この鳥居の下で、初詣ん時、出店で買ったなにやらをもきゅもきゅ食ってるけど、何一つ留意しなかったわ～。今度見上げよう。。。

八幡さんの神使のハトを象どった「八」の字が独特のデザインですね。
そういや、うちの市の市章、この鳩が向かい合わさっている風の「八」の形やわ。
八幡さんからとった、って言ってたけど。

そう思うとなんか、急に親近感。
（そして、作品には何一つ関係が無い話題。。。）

ところで、わりと台詞の多かった斉信くんの声の人、舞台役者さん、らしいですね。
なんかテニプリの時、声優さんしてはったって？　テニプリさん声優さん地味に多いよね、うた恋い。
斉信くん、響きのあるチャラい体育会系のバリトン、だと想像していたんですが、普通に普通の人だったので、
「ええええ！？」とびっくりしましたよ。。。セリフ多かったのに。。。
舞台役者さんが、アニメの声優さんやると、たぶん、周りの人と発声の方法っていうか演技の仕方？　っていうのが違うのか、演技薄く聞こえたりするもんですが、
声だけで演技をしようとすると、声色が過剰になるのかなって思うんですよね。
そういう、声優さんのお仕事をメインでやっている人だらけの中でお仕事すると、どうしても舞台俳優の人は薄口に聞こえちゃうのかな。と思います。
テレビ俳優さんがやっても、わりと薄口になってるものね？

さて来週は「名古曽の滝　藤原公任」らしいですが。
この作品全１２回でしょう？
来週が１０話で藤原公任ときっと清少納言のラストまでやるんでしょう、そしたらあと２話で、紫式部、道雅と当子内親王、定家と式子内親王と、どう詰め込むつもりなのかなあ、と思って。
特に、当子内親王のお話は、この作品中一二を争う大好きなエピソードなので、丁寧かつしっかりと作り込んで頂きたい。。。
期待していますよ。。。

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