【映画感想】ダージリン急行：Salon de tomomon：SSブログ

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【映画感想】ダージリン急行　[映画] [編集]

「ダージリン急行」

英題： THE DARJEELING LIMITED
製作年： 2007年
製作国：アメリカ

映画は、俳優さんで見に行きます！（←ミーハー）
ということで、今回ワタシのお目当てはエイドリアン・ブロディ。
あの、ハの字眉がたまんない～。
冒頭の、列車に飛び乗るときの、手足の長さが、どーよ、それって身悶えるわっ。
おかげで、ビル・マーレーは乗り遅れました。。。
ウェス・アンダーソン監督作品は初見だったので、全然、前情報なしだったので、
「なんで、ここにビル・マーレー・・・？」
（見たときは名前が出てこなかったんですけど、顔だけ、見たことある俳優さんだな～って）
家帰ってから調べたら、前作、前々作に出演していた常連俳優さんだったんですね！
おもしろかったです、ビル・マーレー。
そもそも、ブロディ以外は、みんな、ウェス・アンダーソン監督作品常連俳優なんですと。
ほーへーふーん。
もともとのファンの人は、二度おいしい映画ってわけね！

父親の死をきっかけに疎遠になっていた兄弟が、長男フランシスの呼びかけで、
インド、ダージリン急行の旅に出ることになる・・・。
長男フランシス（オーウェン・ウィルソン）は、仕切り屋サン。兄ちゃん横暴！　
次男ピーター（エイドリアン・ブロディ）はマイペースの不思議サン。
三男ジャック（ジェイソン・シュワルツマン）は夢見がちな甘えたサン。
三人三様の個性がぶつかって、ケンカになったり、裏切りがあったり（笑）
疎遠になってるだけで、基本的に仲イイのね、あんたたち。＜以下ネタバレ＞

物語の冒頭は、短編映画、ナタリー・ポートマンのフルヌードからはじまります。
どーも、それがかなり前評判を呼んでいたようですね？　知らなかったけどさ。
あんな、出るとこ出て、あばらういとったら、ええなあ！
最後の最後で、この短編映画は三男ジャックの妄想じゃないか、と思ったのだけれど。
どうなのかしら。
だって、旅の間中、元カノの留守電を盗み聞きしてるってことは、ヨリは戻ってないわけでしょ？
失恋をいやすために、列車のアテンダントを口説いてるわけだし。。。

長男フランシスを見て「あ、”ナイトミュージアム”のテキサス野郎」とか思って、うれしくなりました。
ほんとはえらい色男なのに、全編包帯で顔をぐるぐるまきにしてたので、
イイ男だってことを、忘れてました。。。
父親の葬式の回想で、包帯のない顔を見て
「なんだその色男っぷりは！！　出し惜しみすんじゃねえ！」と拳をにぎりましたよ？
はたして、その包帯は、本当なのか、嘘なのか？？　てのも見所？

なんといっても、次男のピーターなのですが。
もうね、エイドリアン・ブロディが、ピンクのトランクスで歩き回る姿が。。。
父親の遺品を勝手に私物化してるし、アニキのベルト勝手に使ってるし、毒蛇買ってきちゃうし。
変な踊りを真面目な顔して踊るし。。。なんて、自由サン。
「さ・・・最年少、アカデミー主演男優賞俳優やで、あんた・・・」（←戦場のピアニスト）
もー、ありえんぐらい、ツボなんですけど！！

ゆる～い、ロードムービーです。
特に苦労することもなく、コンパートメントでのセレブで優雅な旅。
ところどころ、寺院によってみたり、市場によってみたり、
欧米人が考える、インド・スピリチュアル体験旅行って、こんなんだろ～？　的な嘲笑も含めて。
特に、劇的な何かがあって、誰かがものすごく改心したりする話じゃないけれど、
父親の遺品のルイ・ヴィトンのバッグの山を抱えて旅している彼らの絆は、
最終的にちょこっとずつ修復されていく。
全部を投げ捨てて、電車に飛び乗った彼らは、父親の束縛を断ち切れたんだろうか？？
なんか、もう、好き好きウェス・アンダーソンな気分満開ですが。
他の作品見る？　見ちゃう？　じゃー、だれか家の近くに、ツタヤさん呼んできて？